Markdownでプロ級スライドを簡単作成!おすすめツール5選
導入文
最近、プレゼンテーション資料を作る際に「Markdownでシンプルに書き、スライドに直したい」というニーズが急増しています。
Markdownは記法が軽量で、コピペやバージョン管理も簡単。実際にスライドだけでなく、ドキュメント全体を同じフォーマットでまとめることで、開発チームのワークフローがスムーズになります。
このブログでは、Markdownを活用してプロ級のスライドを高速に作れるツールを5つ紹介し、それぞれの特徴・使い方・メリット・デメリットを詳しく解説します。
「Markdownでどのツールが自分に合うの?」という疑問に答え、実際に試してみたときのチェックリストも付けていますので、ぜひ参考にしてください。
1. Marp(Markdown Presentation Ecosystem)
MarpはMarkdownで書いたプレゼンテーションをPDFやHTMLスライドに変換できるオープンソースプロジェクトです。
主な特徴
- VS Code拡張:コードを書きながらリアルタイムプレビューが可能。
- テーマパック:シンプル、Neutrino、GitHubなど多彩なテーマに一行で切り替え。
- フルコントロール:カスタムCSSやLaTeX数式、図版の直接埋め込みが標準でサポート。
-
CLI:
marp file.md -o out.htmlでコマンドラインから変換。
使うまでの手順
- VS Codeの拡張機能でMarpをインストール。
- Markdownファイルに以下のようにスライド区切り(
---)を挿入。 - エディタ下部の“Marp Previews”タブで動的プレビュー確認。
-
Ctrl+Shift+Bでビルドし、PDFまたはHTMLを取得。
メリット・デメリット
- メリット:コーディング感覚で直感的にスライド作成、Gitで管理しやすい。
- デメリット:テーマ数は増えているが、あくまでMarkdownベースなので複雑なレイアウトは苦手。
2. reveal-md(Markdown → reveal.js コンバータ)
reveal.mdはMarkdownをreveal.jsスライドに変換するCLIツール。
主な特徴
- 即時サーバー:ローカルにWebサーバーが起動し、リアルタイムで更新を確認。
- reveal.js と統合:reveal.js の豊富なアニメーションやマジックアニメーショプラグインをそのまま利用。
- Markdown 3.2サポート:図、テーブル、リストなど標準の機能をそのまま使える。
使うまでの手順
- Node.js の環境を整え、
npm i -g reveal-mdでインストール。 -
reveal-md sample.mdでサーバー起動。 - ブラウザで
http://localhost:1947を開き、スライドを確認。 -
Ctrl+SでMarkdownを保存すると自動リロードされる。
メリット・デメリット
- メリット:リッチな見た目と動きがそのまま利用でき、Markdownで軽く編集可能。
-
デメリット:ブラウザで確認する必要があるため、オフラインでPDF化したい場合は別途
--exportオプションを使う必要あり。
3. Remark.js(クライアントサイド Markdown プレゼン)
Remark.jsはブラウザ上でMarkdownを解釈してスライドを生成します。
主な特徴
- HTML単体のファイル:1つのHTMLファイルで完結し、サーバー不要。
- カスタマイズ容易:JavaScriptやCSSでテーマと動きを自在に。
- スライド番号や進捗バー:デフォルトで表示。
使うまでの手順
-
remark.htmlをダウンロード(またはGitHub Gistで取得)。 -
<!-- slide -->タグの区切りに Markdown を記入。 - ファイルをブラウザで開けば即座にスライド表示。
メリット・デメリット
- メリット:インターネット接続がなくても完全にローカルで実行可能。
- デメリット:大量のスライドや複雑なレイアウトを実装するとコードが膨らみやすい。
4. Deckset(Mac専用 GUI ツール)
DecksetはMac環境に絞ったプレゼンテーションツールで、Markdownを即座にスライド化します。
主な特徴
- デスクトップアプリ:インターフェースが直感的で、ドラッグ&ドロップで画像を挿入可能。
- 多彩なテーマ:Appleのデザインに合わせたモダンなテーマがあり、フォント・色調を細かく設定。
- PDF / Keynote 変換:作成したスライドをPDFもしくはKeynote形式にエクスポート。
使うまでの手順
- Deckset をMac App Store から購入・インストール。
-
.mdファイルをドラッグ&ドロップでアプリに取り込む。 - スライドを順次スクロールし、必要に応じてテキスト・画像を調整。
- 「Export」メニューで PDF / Keynote 形式を取得。
メリット・デメリット
- メリット:Macならではの美しいフォントサポートと、即座にプロ品質のスライドが得られる。
- デメリット:Mac OS 上でしか動かず、Windows/Linux では使えない点がデメリット。
5. Pandoc + LaTeX Beamer(Markdown → PDF 齟作成)
Pandocはドキュメント変換ツールとして広く使われ、その出力フォーマットとしてBeamer(LaTeXのスライドパッケージ)をサポート。
主な特徴
- Markdown そのまま:BeamerのLaTeX構文を混在させることで高度なカスタマイズを実現。
- PDF 高品質:LaTeX の PDF 出力は印刷品質とフォント管理に優れる。
- プラットフォーム非依存:Linux、macOS、Windows すべてで動作。
使うまでの手順
- Pandoc をインストール。
- Beamer クラスに基づくベーステンプレートを用意。
-
pandoc --from markdown --to beamer example.md -o example.pdfで変換。 -
\frame{}でスライド単位を囲むと、レイアウトを自由に操作。
メリット・デメリット
- メリット:最も高いコントロール性。LaTeX の数式、図表、カスタムテンプレートを完全に活用できる。
- デメリット:学習コストが高く、初心者には敷居が高い。また、プレビューがエディタ上で即座に確認できない。
どのツールを選ぶべきか?簡単チェックリスト
| 目的・環境 | 推奨ツール |
|---|---|
| 軽量なWebベースのライブプレゼン | reveal-md / Remark.js |
| VS Code 直感編集 + プレビュー | Marp |
| Mac GUI で高品質 PDF / Keynote | Deckset |
| LaTeX で高度なカスタマイズ | Pandoc + Beamer |
| 1ファイルで完全オフライン | Remark.js(HTML単体) |
- 編集環境:コマンドライン好きなら Pandoc。エディタ統合が欲しいなら Marp。
- 配布形式:PDF が必須なら Pandoc+Beamer、Mac なら Deckset、オンラインで即時共有したいなら reveal-md。
- プレゼンテーションの複雑さ:シンプルなテキストと画像なら Marp と Deckset で十分。数式や高度な図形が必要なら Pandoc+Beamer。
- チームでの共同編集:Markdown を Git で管理したいなら Marp が最も親和性が高い。
おわりに
Markdown をベースにしたスライド作成は、ドキュメントの一貫性を保ちながら、開発や研究のプレゼンテーションを迅速に行うための強力な手段です。今回紹介したツールはそれぞれ「やりやすさ」「発表時の見た目」「配布形態」といった観点から選択が可能です。
まずは小さなサンプルを作成してみて、自分のワークフローに最も馴染むツールを実際に試してみてください。Markdown のシンプルさと、スライド作成ツールの高度な機能をうまく組み合わせれば、数分でプロ級のプレゼン資料が完成します。ぜひ、この記事を参考に次回のプレゼンをもっと効率的に、もっとクオリティ高く仕上げてみてください。

コメント