Markdownの引用記法完全ガイド!複数行・ネスト(入れ子)・引用内リストまで徹底解説

Markdown(マークダウン)で文章を作成する際、文献の参照や他者の発言、Webサイトの記事などを引用したい場面は頻繁にあります。Markdownでは、行の先頭に半角の大なり記号(>)を記述するだけで、簡単に引用ブロック(blockquote)を作成できます。

しかし、実際に使ってみると「複数行にわたる引用はどう書く?」「引用の中で段落を分けるには?」「引用の中にさらに引用を入れる入れ子(ネスト)のやり方は?」「引用ブロックの中で箇条書きリストやコードを書きたい」「引用が解除されずに本文まで引用になってしまう」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Markdownにおける引用記法の基本から、複数行・段落の書き分け、入れ子(ネスト)引用、リストやコードなどの他記法との組み合わせ、引用の解除・終了方法までを実例付きでわかりやすく解説します。

1. Markdownの引用(blockquote)基本記法

Markdownで引用を表現するには、行の先頭に半角の引用符記号(>:大なり記号)を記述します。

基本の書き方

> これはMarkdownの基本的な引用文です。

ブラウザでの表示例:

これはMarkdownの基本的な引用文です。

HTMLに変換されると、自動的に<blockquote>タグとして出力されます。多くのエディタやWebサイトでは、左側に縦線が付いたスタイルで視覚的に強調表示されます。

執筆のポイント:>の直後には半角スペースを1つ空けるのが標準的な書き方です。また、全角の「>」を使うと引用として認識されないため、必ず半角の「>」を入力してください。

2. 複数行・段落にわたる引用の書き方

複数行にわたる文章や、段落を含む長い引用文を記述する方法を解説します。

複数行の引用(すべての行頭に「>」を記述)

複数行の文章を引用する場合は、すべての行の先頭に>を付けるのが最も確実で推奨される書き方です。

> 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
> どこで生れたかとんと見当がつかぬ。
> 何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

表示例:

吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。
何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

※一部のMarkdownパーサーでは最初の行だけに>を付ければ後続行も引用とみなす「怠惰な引用(Lazy blockquote)」をサポートしていますが、エディタ環境によって表示が崩れる原因になるため、すべての行頭に>を記述することを推奨します。

引用内で改行を入れる方法

引用内の同一段落で強制的に改行したい場合は、通常のMarkdownと同様に行末に半角スペースを2つ入力します。

> 1行目のテキストです。(末尾に半角スペース2つ)  
> 2行目のテキストです。

引用内で段落を分ける方法(空行の作成)

引用文の中で段落を分けたい(段落間に空行を入れたい)場合は、>のみの空行を挟みます。

> これは引用の第1段落です。ひとまとまりの文章を記述します。
>
> これは引用の第2段落です。間に「>」だけの行を挟むことで段落が分かれます。

表示例:

これは引用の第1段落です。ひとまとまりの文章を記述します。

これは引用の第2段落です。間に「>」だけの行を挟むことで段落が分かれます。

3. 入れ子(ネスト・二重引用)の書き方

メールの返信やディスカッションログのように、「引用の中にさらに別の引用を含めたい」場合は、>を重ねて記述します。これを入れ子(ネスト引用)と呼びます。

2段階の入れ子引用(二重引用)

外側の引用には>を1つ、内側のネスト引用には>>(または> >)を記述します。

> これは1階層目の引用文です。
>
> > これは2階層目の入れ子(ネスト)引用文です。
> > 引用元のさらに元の発言などを表現できます。
>
> 再び1階層目の引用に戻ります。

表示例:

これは1階層目の引用文です。

これは2階層目の入れ子(ネスト)引用文です。
引用元のさらに元の発言などを表現できます。

再び1階層目の引用に戻ります。

3段階以上の深いネスト引用

必要に応じて>>>のように記号を増やすことで、3階層以上の深いネストも作成可能です。

> 1階層目
> > 2階層目
> > > 3階層目のネスト引用

4. 引用内で他のMarkdown記法を組み合わせる方法

Markdownの引用ブロック内では、見出し、箇条書きリスト、太字、コードブロックなど、他のMarkdown記法を自由に組み合わせて記述できます。

1. 引用内で見出しを使う

>の後に#を続けることで、引用ブロック内に見出しを設置できます。

> ### 引用内の小見出し
> 引用ブロックの内部に見出しを配置して構造化できます。

表示例:

引用内の小見出し

引用ブロックの内部に見出しを配置して構造化できます。

2. 引用内で箇条書き・番号付きリストを使う

>の後にハイフン(-)や数字(1.)を記述することで、引用内にリストを作成できます。

> 引用内の箇条書きリスト:
> - 項目1
> - 項目2
>   - サブ項目
>
> 引用内の番号付きリスト:
> 1. 手順1
> 2. 手順2

表示例:

引用内の箇条書きリスト:

  • 項目1
  • 項目2
    • サブ項目

引用内の番号付きリスト:

  1. 手順1
  2. 手順2

3. 引用内で太字・文字装飾を使う

引用文の中で特定のキーワードを強調したい場合は、**太字***斜体*~~取り消し線~~を使用します。

> 引用文の中でも**太字**や*斜体*、~~取り消し線~~で装飾できます。

表示例:

引用文の中でも太字斜体取り消し線で装飾できます。

4. 引用内でコードブロック・インラインコードを使う

引用文の中にプログラムコードを含めたい場合、バッククォート3つ(```)で囲むコードブロックや、インラインコード(`code`)が利用できます。

> 設定例の引用:
> ```json
> {
>   "status": "success",
>   "code": 200
> }
> ```
> インラインで `npm run build` のように記述することも可能です。

表示例:

設定例の引用:

{
  "status": "success",
  "code": 200
}

インラインで npm run build のように記述することも可能です。

5. 引用元(出典リンク)を明記する

著作権保護と読者への信頼性向上のため、他サイトや文献から引用した場合は必ず引用元リンクや著者名を記載しましょう。

> Markdownは、プレーンテキスト形式で記述された文書を構造化されたHTML文書へと変換するための軽量マークアップ言語である。
>
> 出典:[Markdown公式サイト](https://daringfireball.net/projects/markdown/)

表示例:

Markdownは、プレーンテキスト形式で記述された文書を構造化されたHTML文書へと変換するための軽量マークアップ言語である。

出典:Markdown公式サイト

5. 引用の終了・解除方法(引用ブロックから抜けるコツ)

引用を記述した後に「通常の本文に戻りたいのに、以降の文章も引用ブロックに含まれてしまう」というトラブルは初心者によくあります。

基本ルール:引用記号のない「空行」を1行挟む

引用ブロックを終了するには、>を含まない通常の空行を1行挿入します。

> ここまでは引用ブロックの内容です。
> 引用がここで終了します。

ここからは通常の本文です。空行を1行挟むことで引用状態が解除されます。

表示例:

ここまでは引用ブロックの内容です。
引用文がここで終了します。

ここからは通常の本文です。空行を1行挟むことで引用状態が解除されます。

主要エディタでの解除操作のコツ

  • Typora / Notion / はてなブログ等のリッチエディタ:引用行の末尾でEnterキーを2回押すか、Shift + Enterを押すと引用ブロックから抜け出せます。
  • VS Code / Obsidian等のテキストエディタ:改行時に自動で>が補完された場合は、Backspace(削除キー)を押して>を消去し、そのまま文章を入力します。

6. Markdown引用記法のクイックチートシート

今回紹介した引用記法を一覧表にまとめました。迷った際のリファレンスとしてお使いください。

やりたいこと Markdown記述例 書き方のポイント
基本的な引用 > 引用文 行頭に半角の>と半角スペース
複数行の引用 > 1行目
> 2行目
すべての行頭に>を付ける
引用内での改行 > 1行目(半角空白2つ)
> 2行目
行末に半角スペース2つを入力
引用内での段落分け > 段落1
>
> 段落2
>のみの空行を挟む
入れ子(ネスト引用) > 引用1
> > 二重引用
>>で階層を深くする
引用内のリスト > - 箇条書き
> 1. 番号付き
>の後に-1.を記述
引用内のコード > ```
> code
> ```
コードブロックもそのままネスト可能
引用の解除 空行を挟んで通常テキスト >のない空行で本文に戻る

まとめ

Markdownの引用(blockquote)は、行頭に半角の>を記述するだけのシンプルな記法ですが、複数行や段落分け、入れ子(ネスト)引用、リストやコードとの併用など、多彩な表現に対応しています。

最後にもう一度重要ポイントを整理します:

  • 行頭に半角の「>」と半角スペースを置く
  • 複数行の引用は全行の先頭に「>を付けると崩れにくい
  • 引用内段落は「>」だけの空行強制改行は行末スペース2つ
  • 二重引用・入れ子は「>>で階層を深める
  • 引用の終了・解除は「>のない空行」を1行挟む

引用記法を正しく使い分けることで、参考資料や他者の意見をわかりやすく提示でき、読みやすく説得力のある文書に仕上がります。ぜひ日々のドキュメント作成や記事執筆に役立ててください。

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